お互いの信頼関係が糖尿病対策の鍵

糖尿病患者の看護にあたる看護師は、患者の血糖値のパターンを把握しておくことが必要です。血糖値に影響するのは食事と運動ですが、他にもメンタルの状態、時期などが絡み合っています。複数の要因を総合的に精査し、血糖値をコントロールすることが大切です。また、糖尿病患者は足にトラブルが発生しやすいので、看護師によるフットケアをはじめ、自宅でできるフットケアの指導も必要となります。糖尿病は生活習慣病の一種であることから、症状を抑えるにはまず不規則な生活を正すことが前提です。

血糖値をコントロールするためには、しっかりと運動することが欠かせません。しかし、ハードな運動では続かず、逆に軽すぎる運動だと運動本来のメリットを十分に期待できません。患者側が運動を敬遠する場合は、足に問題が発生している可能性があります。例えば、爪が曲がっていたり、割れていたりすると、痛みによって運動不足を招く場合があるわけです。

糖尿病患者への指導においては、相手を責めてはいけません。生活改善をする必要性をしっかりと伝え、セルフケアを継続できている場合は褒めましょう。自宅で生活している糖尿病患者にとって、セルフケアは欠かせない対策です。インシュリンで血糖値の急上昇を抑制できますが、それに加えて食事制限と運動も患者自身が率先して行う必要があります。患者を含めた家族全員に看護師からセルフケアについて説明し、家族から協力を得ることが、糖尿病の進行を抑えるために欠かせません。